ウェットスーツの寿命って?
ウェットスーツっていったい、どのくらい持つの?
この値段で、このくらいまで使えるなら、つぎはどれを新調するとか、いろいろ考えること、ありますよね。ウェットスーツの寿命、知りたい!
そこで、まず、ウェットスーツとは厚みのあるゴムの生地を、
隙間なくボンドで貼り合わせてます。
そのままでは、この接着面が壊れやすいので、特殊な縫製がされてます。
そう、まず、第一に
貼り合せ・接着面なんです。
糸で縫っても、接着ボンドの貼り合せがなければ、
生地の間には、隙間がいっぱい。
体温より低い海水が、ジャンジャン循環します。
すきま風ならぬ、すきま水です。どんどん冷却されちゃいます。
これじゃ、ウェットスーツの用を成しませんよね。
つまり
ウェットスーツの寿命=接着面の寿命なんです。
で、冒頭の「ウェットスーツの寿命って?」は
「接着面の寿命って?」となり、
ここは、やっぱり、
またまた、聞いちゃいます!お願いします!
日本トップクラスのウェットスーツメーカーのベテランさん、登場です〜👏
あのーウェットスーツの接着面って、
いったい、どのくらいもつ物なのでしょうか?
もーかなわんなー
そーだなー・・・
きっと使わないで置いといたら
10年くらいはもつかなー😁
実際には、着用してサーフィンに使えば、
相当な力が接着面にかかります
そこに、ゴム自体の劣化も加わります
使用頻度や取り扱いの仕方にもよりますが、
だいたい、2年位ではないかと思います。
もちろん、全く使えなくなるわけではありませんが
浸水を多く感じるようになるでしょうし
決して快適な状態ではなくなると思います。
年々、ゴムの生地素材も良くなってきてて、
でも、貼り合わせるボンドの性能自体は、あまり変わってませんけど
素材同士の相性もあるので、生地素材に合わせてボンド選びをしたりしているんですよ〜
今後は環境配慮型の物とかが主流になっていきそうですね
10年と言われて小躍りしそうになった方、居たらすみません😁
縫製のおかげで、ウェットスーツの形になっていても、
首や足首手首がしっかりしていても、
実際には、接着面がダメになっていて、
そこから、どんどん水が循環して
ウェットスーツ着てるのに、
ちっとも保温しないということになってしまうんですね。
以前の記事の、既製品ウェットスーツにありがちな接着面のムラ、こんなふうに保温性に影響を与えるんですね。
ウェットスーツって名前の通り、
ウェット=ぬれて、
いったん入った水がそのままスーツ内にとどまることで、
海水より暖かい水の膜になって、保温してくれるんです。
接着面の寿命が尽きて水が自由に出入りするようになっては、だめなんです。
サステナブルが声高に叫ばれる今、
自分に合う、持ちのいいウェットスーツを大切に使うのが最適解かもしれませんね
持ちをよくする秘訣は、次回に。
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