冬の千葉北、いい波だけど、水が冷たい。。。
水温が15度を下回り始める12月頃から、
冬用のセミドライ・ウェットスーツへ切り替えが必要だが、
なぜか、そのセミドライの値段、実に差が大きい!
7万円台もあれば、10万超えも
なぜ?その理由を3つに分けて考察しました
1. 既製品か、オーダー品かの違い
「つるし」とも呼ばれる「既製品」のウェットスーツは、閑散期や海外の工場を使い、決まったサイズで一気に製作することでコストを抑え、価格を抑えている。
それに比べ、「オーダー品」は、1人1人採寸し、その寸法にあわせ、型紙作成から始まる。決まったサイズを作る「既製品」と異なり、工程数と時間を要し、価格は高くなってしまう。
既製サイズ通りの体型だとおっしゃるお客様を、実際に全身約30ヶ所を採寸すると、既製と異なる箇所が何ヶ所も出てくることはザラです
体にフィットしてこそ、保温性や運動性を発揮できるセミドライに、この差は致命的だと思われませんか
2. 首回りやファスナー部の匠的設計による防水性能の違い
春〜秋は水温が高いので、多少水が入っても良しとするフルスーツが主流です。一方、15℃を下回る海水が入ってくる冬は、水の浸入の断固阻止が前提のフルスーツになります。
セミドライスーツ本体のパーツ接合部や縫い合わせ部分は、接着剤で圧着されて、水は浸入しません。
水が浸入するのは、多くが首周りやファスナー周りであり、そこの防水対策を重点的に行なっているがセミドライスーツです
各ブランドの最も高性能な防水対策を施したセミドライスーツは、その分、価格も上がりますが、スーツ内の温めた空気層も失なわず、最も快適にサーフィンできます。
3. 裏地起毛素材の品質の違い
セミドライスーツはゴムの内側に起毛のジャージが貼ってある生地を使用します。この起毛素材がセミドライスーツの保温性に大きく影響します。この起毛素材がゴムと体の間に薄い空気の層を保ち、断冷材となります。
起毛素材に使用される糸にも、日本の最先端繊維技術が生かされています。
より多くの空気をかかえこめる中空糸を速乾性の高いポリエステル製にした素材や、吸湿発熱素材、チタンやシルバーの金属を蒸着した素材、より伸び縮みしやすい高縮率素材、伸縮することで発熱する素材などがあります。
8万を超えるようなセミドライスーツにはこれらの素材が使用され、より保温性能と運動性能を高めています。
一方、低価格のセミドライスーツはコストを抑えるため、最新の素材は使用できず、ゴムも起毛素材も質や量が異なってきます。
以上のことから、
やはり、冬用のセミドライはオーダー品で作ることをおススメします。
多少、時間はかかりますが、体にピタッと合うウェットスーツは、自分にもウェットスーツ自体にも負担をかけないので、壊れにくく長持ちします。
少し高額でも、長持ちすれば、逆にトクになりますよ。
ざっくりとした予算としては、10万円前後になりそうです。
自らもサーファーであるウェットスーツ職人がいて、最高品質のゴムや最新起毛素材を使って製作するウェットスーツメーカー各社のカタログを散見したところ、そのぐらいの価格です。
10月には消費税が10%になってしまいます。 2019年度のフェアは終了しました
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